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虫と満月

四季と暦

すっかり日が長くなりました。

風の冷たさはまだあるものの、日射しは眩しく確実に季節が変わって行くのを感じます。これから気温は徐々に冷えたり緩んだりを繰り返しながら、本格的な春を迎えますね。

さて、そんな本格的な春を前に、アマチュアガーデナーの私、今年は予定通りにことが運ばず少し気がかりなことがあるのです。

明日3月6日は二十四節気の啓蟄。虫が冬眠から醒めて動き出す頃といわれるように、この日を堺にさらに陽の気が盛んになり虫さえも目覚めるよ!ということなのでしょう。

毎年の庭仕事のひとつとして、冬の間冬眠させていた鉢植えのバラを剪定し、追肥をし、目覚めを促してやる作業があるのですが、虫が動き出す前に!と、毎年、啓蟄を迎える前には済ませるようにしていました。

しかしなんと、今年はまだそれができていないのです。

なかにはこちらが起こすのを待ちきれず、寝ぼけまなこで元気な新芽を伸ばし始めた健気なコもいます。

うわーーー、ごめん!

しかも去年の冬至からずっとイベント続きで、明日の啓蟄もまた満月と重なるご丁寧さ。

月が満ちる日に自然界で様々な イベント が発生することはよく知られています。

ウミガメが陸に上がって産卵をするのは満月の晩ですし、なぜか満月の日に交通事故が多発するということも、様々な国やエリアの調査でも明らかにされています。また、あくまでも私個人の主観ですが、マタニティの現場においても満月の前後に出産が集中しやすいことは経験的に実感していますし、同様の話は他の医療関係者からもたびたび耳にします。

そして、もうひとつ実感として揺るぎないのは、満月の日は虫が多い!

虫も月のリズムの影響を受けながら生命活動を営んでいるとすればなんら不思議なことはないのでしょうが、今年はここに二十四節気の啓蟄がぴったんこしてるではないですか。

空気の冴え渡った冬の間はキリリと冷えた寒空の下、フリースにくるまって月光浴するのが楽しみな私ですが、春の足音を聞きながら満月を思うと気分はフクザツ。

とはいえいくら満月と啓蟄が重なったといっても、さすがに真夏のように一気にわらわらと出てくるとは到底思えないのですが、まだ目に見えるところにはいなくても、土の中、根っこの陰、植木鉢の下、私たちには見えないいろんなところで、一斉に、したたかに、着実に虫たちの生命活動は始まっているのでしょうね。

今年は私の都合で啓蟄をまたいでしまうけど、気まぐれな主人にもしっかりついてきてくれるうちのバラさんたちはこんなの慣れっこだからきっと大丈夫。

今年の春もとびっきりのべっぴんさんたちに会うのを楽しみに、なるべく早くバラたちの世話をしてあげねば!

去年のべっぴんさんたち花ガラ摘みしたあと。

次から次へと咲き続けるので花瓶が間に合わなくなり
もうどうしたらいいか分からなくなって洗面器盛りの巻き。

写真を撮りながらそれぞれが放つ麗しい香りにメロメロでした。

このあともまだまだ蕾をつけ
虫との戦いすらも忘れるほどの幸せな数週間を堪能しました。

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