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風邪の予防は胃腸から

セルフケア

11月に入りあちこちでインフルエンザの予防接種の話を聞くようになりました。

ご存知の通り、予防接種をしたからといって保障されるものではないのですが、毎年欠かさず接種するという人も、私のようにアレルギーがあって接種できない人も、やはり普段の健康管理にはこの時期一層気を配りたいものです。

風邪は「ふうじゃ」ともよばれ、外からやってくる邪気によって引き起こされるといわれます。

身体の防衛機能(免疫力)が正常に機能していれば、感染を防ぐことも、仮に感染感染してしまっても軽い症状だけで回復することができます。

その防衛機能を高めるためには普段のうがいや手洗い、しっかりとした睡眠などが不可欠になりますが、もっとも有効な予防薬のひとつとして漢方薬「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」の服用をあるドクターが推奨していました。

症状もないのに薬を飲むなんて!という声も聞こえてきそうですが、予防の意味で摂取することができるのも、漢方薬の特徴のひとつです。

「補中益気湯」は通常、気虚(疲れやすい)人に、補気(エネルギーを補う)目的で処方されるお薬ですが、この薬にはもうひとつ大きな働きがあります。

それが胃腸を整えること。

配合されている生薬をみると、血を補う当帰(とうき)、気を流す陳皮(ちんぴ)のほかに、気を補い胃腸を整える人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、大棗(たいそう)、黄耆(おうぎ)の割合が全体の約6割にのぼります。

「補中益気湯」の名前にある「補中」が「胃腸を整える」という意味そのもの。身体のベースを整え免疫力を上げるのにいかに胃腸の働きが重要なのかを、先人たちは研究し尽くしていたのですね。

今日はこの知恵をちょっと拝借いたしまして、補中益気湯の代わりにはならなくても、似たような考え方で胃腸を補いエネルギーをアップする方法を、食を通して実践するワザをご紹介します。

補気薬(エネルギーアップ)の食材

◎きのこ類、芋類、穀類全般

きのこ類、イモ類、穀類全般のほっくりとした食感の食材は消化によく、補気薬としてよく使われる食材です。

◎お野菜

ねぎ類、かぼちゃ、にんにく、おくら、カリフラワー、小松菜、青梗菜、人参、白菜、ブロッコリー、レタス、レンコン など

◎果物

アボカド、ココナッツ、さくらんぼ、ぶどう、もも、オレンジ、りんご など

◎お魚類

いわし、いしもち、たい、はも、かつお、鮭、さば、たら、たこ、まぐろ、かつお ぶり など

◎お肉類

全般大丈夫ですが、特に鶏肉は胃腸を温めて消化もよいのでおすすめです

あとはそこへ

◎理気薬(エネルギーを流す)

柑橘類、米麹、ジャスミンのお茶など

◎補血薬(血を補う)

赤身魚、ナッツ類、プルーン、ライチ、各種レバー類、ハイビスカスのお茶 など

をお好みに応じて組み合わせてみてくださいね。

特にストレスによってエネルギーは滞りやすくなるので、思うように動けていない人や我慢が続いているような人は、ぜひ積極的に理気薬の代表である柑橘類や香りのお茶を接種することをおすすめします。それだけで免疫力に大きな差が出てくるはずです。

この「やりたいことがやれていないことと免疫力の相関」については、もうそれだけ語り出したら一晩かかるほど大きなテーマでもあります。またあらためて記事にしますね。

年末年始に向けてなにかとバランスが崩れがちになる今の時期は、日頃の体調管理が大いにものをいう季節でもあります。

美味しく食べて体調管理!

ぜひトライしてみてください。

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