気づけば空気の乾燥した季節がやってきました。
まったく、夏の蒸し暑さに苦しんだのが嘘のようですよね。
そしてこの頃から気になり始めるのが肌の乾燥〜。
一般に手のひらで触れたとき、手のひらがしっとりと吸い付いていくような感覚があるのが健康な肌の証拠だとかいわれていますね。
保湿系の基礎化粧品でたっぷり保湿をしたり、お食事や生活を見直したり、肌の健康を保つ方法はいくらでもありますが、そういったケアにプラスしておすすめしたいのが、ツボ押しを取り入れたお手入れの方法です。
特に女性におすすめの代表的なツボ4箇所を、今日はご紹介しますね。
三陰交(さんいんこう)
場所は足の内側でくるぶしから指4本分上、指で脛骨(けいこつ)に沿って上に上がりながら、その指がぴたりとハマる場所を探してください。
女性特有の足のむくみ、冷えにはもちろん、生理中の痛みや不快感、また産後の後陣痛にも効果があるとされているツボです。
血海(けっかい)
膝の内側にあって、膝のお皿から指2本分のくぼみです。
血の海と書くだけあって、全身のの血行を促す効果で知られています。
膝の痛み、足腰の冷え、筋肉疲労などにもおすすめのツボです。
少海(しょうかい)
肘の内側にあって、肘を曲げた時にできるシワの終わりのくぼみです。
血行促進のほか、顔のむくみが気になるときに刺激するのもおすすめのツボです。
夕方以降に疲れ目を感じたときは、こめかみとあわせてこのツボを刺激すると、視界がはっきりすっきりとしますよ。
人の身体には上の「血海(けっかい」」や「少海(しょうかい)」のように「海」の字がつくツボがいくつかあります。どのツボも間接近くの主要な場所にあって「海のように気の多く集まる場所」を示しているといわれています。
中府(ちゅうふ)
鎖骨下にある小さなくぼみから指3本分にある大きなくぼみ。
ラグランスリーブの袖の切り替えが走るあたりです。
ちょうど同じ場所に大きなリンパ節があるため、ビューティー目的で小顔やむくみ解消目的でもよくつかわれるツボです。
デスクワークで姿勢が丸くなりがちな方や、頑張りすぎて力が入りやすい傾向にある方はここを刺激してあげると胸が開きやすくなり胸郭が開きますのでおすすめです。
ツボとは・・・
一般にはツボという名前で広く知られていますが、難しい言い方をすると「経穴(けいけつ)」と言います。
経絡(けいらく)の穴、と理解するとわかりやすいかもしれませんが、私たちの身体には全部で14本の経絡が走っており、それぞれがお腹の中にある内臓や、目や耳、呼吸器系などの器官と繋がっているとされています。
通常私たちは、お腹の中にある内臓を直接見たり触れたりすることはできませんが、内臓や身体の器官などになにかトラブルがあった場合には、経絡に沿ってなんらかの「サイン」があらわれるとされています。
[chat face=”081807.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]私は食べすぎて胃が疲れ気味のとき、決まって膝の下が少し張ったように痛みを感じるのですが、それもサインのひとつです。[/chat]
そしてそのサインが出る場所、それこそが「ツボ」といわれる経穴です。
サインが出ているのを感じたら、その部分に刺激をすることで身体の不具合を治療することができる、とするのが古くから中国で行われてきた伝統医学の考え方です。
鍼灸治療とはそのツボに鍼をしたりお灸をすることで、様々な疾患の治療を行なう高度な治療技術です。しかし日常の小さな不具合に対処することは、私たちは自分でも行うことができます。
上でご紹介したいずれのツボは、自分で刺激することで血行を促進させて身体を温める働きが期待できます。
血行がよくなるということは、それだけ体の各部の組織や細胞に必要な栄養がくまなく届けられるということです。
ツボ押しの素晴らしいところは、肉体に物理的な効果があるだけでなく、身体全体のエネルギーの流れも整えるという点にあります。
ツボの押し方
ご紹介したツボを刺激するときは、ゆったりと呼吸を整えて、心地いいと思う強さで無理なくじんわりと、肌に対して垂直に圧をかけてください。
ポイントは、バナナがへこまないほどの強さ。スッと押し込んだら、そのまま数秒キープし、ゆっくりと垂直に力を抜いて手を離します。
え?こんなに弱くていいの?と最初は思うかもしれませんが、きちんとツボを捉えることができれば、軽い圧でもズンと芯まで響くような刺激を感じます。
[chat face=”1157273.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]やめていただきたいのが、早く効果を得たいからと、グリグリとこねくりまわすようにして強い刺激をくわえること。
これは実際によく見かけるのですが、こうしてしまうと繊細な皮下組織を傷つけてしまい、さらなる痛みをつくることになりかねません。[/chat]
番外編:私の場合
ズボラな私。実はお風呂上がりもたいしたケアはほとんどしていません。いつかこちらでご紹介した手作りローションをぱぱぱと塗布したら、ナチュラルオイルかシアバターをちょちょいとなじませてハイ、おしまい。
さらに旅行などにはいっそ潔く、ローションなども持たず、シアバターベースの手作りのクリームをカバンの片隅にポンと入れて、それだけで済ませてしまうほどです。
手入れといえばあとはもはや手クセともなっているツボ押しとリンパケアくらい。ケアとしてはなんともお手軽なものですが、ツボを活用することは自分がもともと持っている能力を最大限引き出すやり方でもあり、もっといえば効果は単にお肌だけにはとどまりません。
結果はわりとすぐに現れますので、よろしければぜひ試してみてくださいね。