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感覚を信じること

アロマセラピー

あれからもう1年くらいたつと思うのですが・・・

テレビの健康バラエティ番組で取り上げられ、一躍大人気となった4つの精油がありました。

脳の活性、認知症の特効薬として、レモンとローズマリー。
安眠・リラックスの特効薬として、ラベンダーとスイートオレンジ。

いまではすっかり落ち着いたようですが、認知症の権威であるドクターが提唱したとあって、放送のあった翌日にはこの4つの精油を求める人で専門店には長蛇の列ができたんだとか。

この安眠・リラックスの特効薬として紹介された、ラベンダーとスイートオレンジ。

誰でも知っているおなじみの精油で、だいたいどこでも簡単に手に入ります。

香りは甘く華やかで、スイートオレンジに含まれるリモネンやα-ピネンが気血水の流れを促し気持ちを穏やかに前向きにしてくれるのと同時に、ラベンダーアングスティフォリアに含まれる酢酸リナリル、テルピネン-4-オールの鎮静効果が深いリラクゼーションへと誘います。

甘く優しく華やかな香りの立ち上るブレンドで私も大好きな処方なのですが、番組で紹介されて以来、どうも「ああ、あれ(笑)感」が強く漂う気がするのは私だけでしょうか。

このブレンドは、これまでの経験上でもトップクラスで人気の高い組み合わせ。

ブラインドで嗅いでいただくとみなパッと表情が明るくなって「わ、いい香り!」と喜ばれます。

なのに「これ、ラベンダーとスイートオレンジがベースのブレンドなんですよ」とお話しすると、途端に照れくさそうな苦笑いのような、複雑な表情を浮かべられることが多いんです。

ベタなの選んじゃった、という感じでしょうか。

ちょっと変わった香りを楽しみたい。
他人と一緒はつまらない。

そんな気持ちも分かるんです。

アロマセラピー自体がとってもパーソナルなものですから、そういった面での欲求が満たされることで得られる満足感もとても重要だと思います。

でも、人の身体は正直です。

他人とは違うものを、と思考を優先させて選んだ個性的な香りより、思考を介さず身体が反応した香りがもたらす力を信じて欲しいな、と思うんです。

ほかの誰のものでもない「自分の感覚」に素直に委ねてみるだけで、自分自身でも気付かなかった多くのものを受け取れるんじゃないかなあ、そんな風に考えています。

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