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歌を歌おう

ひとりごと

知り合いがケガをしたので相談に乗ってくれないかと、久しぶりにバイク仲間から連絡を受けました。

友人は私のバイク事故のこともケガのこともよく知っており、だからこそ経験者として話を聞きたいということのようでした。

思いがけずに途切れていた糸がふいにまた繋がったように、当時を振り返ることになりました。

エンジンの震えを感じながらスロットルを開けてゆく瞬間。自分だと思っているかりそめの自我が風にちぎれて溶け去り、濃密で純粋な いまここ しかなくなるあの瞬間のこと。

その瞬間のためだけに色のない日常があったこと。

人間としての尊厳をひっぺがされるような思いをしたERと入院生活とリハビリと。

たくさんの人の励ましとサポートと、でも頑なに踏ん張って、一人きりで立ち上がろうとして、それらを素直に受け入れることを拒んだあまのじゃくな私のこと。

そしてそれらぜんぶぜんぶぜーんぶ経て、こんなにカラフルないまがあること。

懐かしい友人とやりとりをしながら、そんなことがぶわああああっとフィルムを逆再生するみたいによみがえってきました。

そしてふいに、ああ、なんだ、そうか。私はすべては愛だと学ぶために生まれてきたんだ、と脳天でファンファーレが鳴るような気持ちになりました。

 
そしてすぐまた、愛はいつでもどこでも最初からめちゃくちゃいっぱいあった、ということも思い出しました。
 
それってずっと感じていた事だけど、あらためて、とても深い深いところで、それを感じました。

うーん、もっとうまく表現できたらいいんだけど。こういうときにきっと人は歌を歌うのかもしれない。

 
いまなら私にしか歌えない歌が歌えそうです
 
(誰か聞きます? 笑)
 

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