お友達の作家さんの個展に遊びにいってきました。
感性豊かな彼女らしい作品がなんとも居心地よさそうに展示されていて、穏やかな空間を演出していました。
そのなかで、私が心の中で勝手に「はまべのいす」コーナーと名付けたくなるエリアがありました。
「はまべのいす」とは私が幼い頃に大好きだった絵本のこと。その絵本のイメージというか世界観と同じものを、このコーナーの作品たちから私は感じたのでした。
もう何十年も忘れていた絵本だったのですが、きっと私の中のとってもプライマリーな体験のなにかが刺激されたのだと思います。
感性あふれる個性豊かな作品たちひとつひとつを眺めながら、私は人がなにかを創作するとき、その人はとてつもないいのちの力を噴出しているのだなあ、と感じていました。
存在ってすごい、創作物ってすごいなあ。ただあるだけで愛だものね。
そして愛をベースにハートから発信されるものは、受け取る人のハートを穏やかに開くのです。
優しさが満ちたクリエイティブな空間で作品をバックにおしゃべりなどしていたら、私もインスピレーションが刺激されてあらたなやってみたいことのアイディアが湧いてきちゃった。
・・・んだけど、どうしよう、これ・・・ちょっとひとりじゃできないし、具体的な進め方がまったく見えないんだけどな(汗)
まあでも「いずれそのうち」と言ってなにかが実現したためしはないですから、やるかやらないかはぐらいは決めてしまいましょう。
さて、出がけに「布の展示だし、そうだ!」と思いついて、私も全身に「布」を巻いていきました。
久しぶりのキモノで。
お気に入りの帯は帯専用の帯地ではなく、インドサリーの布を名古屋帯に仕立てたもの。
若い頃はちょっと背伸びして着ていた組み合わせが、年相応になってきました。
見て触れて、身に纏って。大好きな布の魅力にどっぷりつかった半日でした。
しあわせ、満足。