私がみずからの恩師と仰ぐひとりに、ジェーンアン・ダウという女性がいます。
彼女の著書「クリスタル・ジャーニー」を読んだ衝撃はいまでも忘れません。この人に会いたい!会って学びたい!
なんども繰り返し読んだおかげで本は私の手垢と付箋と書き込みだらけで静かな貫禄を身につけました。そしてすっかり柔らかくなった表紙やページは、まるで私の掌の一部かのように肌に馴染んでしまいました。
鮮やかだったターコイズブルーはすっかり色が焼けてしまいましたね。
彼女からはクリスタルのことだけでなく多くを学びました。そしていまももちろん学び中ですし、私が提供しているリーディングセッションは彼女のヒーラーとしての在り方(ヒーラーという言葉を彼女自身はたいへん嫌ったそうですが)と石の扱いをお手本に構築したものです。
ですが実は私、この方には肉体レベルでお目にかかったことはないのです。ただの一度も。
なぜなら私がこの本の存在を認識し感動のファンファーレを脳内で響かせたとき、すでにもう彼女はこの世を離れた後だったんです。
ジェーンアン・ダウがもうすでにこの世にいない人なのだと知った時、彼女からもう直接教えてもらうことができないなんて!と、縁のあった人を探して話を聞いて回る、ということをしていたことがあります。
どんな些細なことでもいいから、彼女が教えたもの、この世に伝えたかったものにつながるなにかを渇望していました。
しかしあるとき、生前のジェーンアン・ダウからそのすべてを託された女性から「彼女の叡智にはいまやいつでも誰でもアクセスすることができるんだから、あなたもそうなさい」と言われて方法を教わり、目からウロコの落ちる思いをしました。
時間と空間の制約が外れたいまの方が、ずっと身近でオープンなのだということに感激したからです。
いまでも年に何回か、ジェーンアン・ダウを介して、私には様々な縁や出会いが運ばれてきます。
セラピストだというのにどの団体にも所属せず、なんの後ろ盾もなく、たったひとりで細々と活動している私にとって、まさにギフトともいえるかけがえのないご縁ばかり。
たいせつにしたいです。ありがとう。
なんだかいつもある当たり前なことにふと感動したので。