これまで説明してこなかったのですが、実は星読みの解説書には「その人のための色」をその文字の色に使っています。
ある相談者さまから「解説書の色に意味はあるのですか?」とはじめてお問い合わせをいただきました。
実は色には、色のメッセージ、というものがあります。
誰でもきっとどこかで、「オレンジ色を好きな人は元気で明るい人」とか「紫色が好きな人はちょっとミステリアスで大人っぽい人」とかいったフレーズを聞いたことがあると思います。また色に対して無意識にそういった印象を持っているかもしれません。
そうした特定の色に対する人間の印象や反応、色の持つ意味のようなものについて、ドイツの詩人、哲学者、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)は「色彩論」という著書にまとめています。
ニュートンは物理学者として色の研究をした人でしたが、ゲーテは人の目が色を見るときどんなふうに見えてどんなふうに感じるのかを人間の体験を中心に観察し、それを心の領域まで広げて追求した人です。
現代でも上に挙げたような色の言語の多くは、ゲーテの色彩論が用いられています。
私もかつて色について学んでいた頃は、ゲーテの提唱した色の言語を、自分の中の反応や体験とあわせて学習しました。
言葉は主にその人の自我の部分にダイレクトに響きますが、色は無意識のフィールドにも到達します。
星読みでお渡しする情報の、言葉の限界を超えた部分が潜在意識やその人の魂の領域に響いたらいいな、という思いで色を使っているのですが、このように文章で説明するとなにやらちょっと、捉えどころのないように聞こえるかもしれません。
まあ、でも、そんなことは本来どうでもよくて。
私からお出しできる情報はすべてお渡しますので、あとは相談者さまがお好きなところをお好きなように受け取ってくださればそれでよいのです。
色のメッセージは広大かつ普遍的で、このブログの読者の方の中にももしかしたらこの色のメッセージを必要としている方がいらっしゃるかもしれません。
せっかくですので、相談者ご本人の了承を得まして、こちらでもシェアさせていただくことにしました。
[box02 title=”オリーブグリーンについて”]Tさまの解説書で使ったオリーブグリーンは、全体性で広がりのあるグリーンに個の意識と知恵のイエローが混ざった色です。
自分の歩く道に対する責任のあらわれた色、とでもいいましょうか。
これまでの数百年は「権力を持った偉い人」がいて、その人に従っていればその人が責任を取ってくれるという形が組織の通常のあり方でした。求められる能力を提供すれば、取り立ててもらえたし、そのようにして上を目指す社会構造になっていました。
しかしこのような「力関係で繋がる時代」は終わりを迎え、これからは共感しながら愛で繋がっていく仕組みの社会へとシフトしていきます。
オリーブグリーンは、自分で自分の責任において人生を創造していく、これからの時代の色といってもいいかもしれません。
好奇心いっぱいのイエローには、不安もつきまといます。未知のものを知ろうとするときの、ワクワクと好奇心が刺激される怖さは同じところで感じるのです。
純粋で広がりのあるグリーンに、あらたな道を歩き出すときの「知っていくプロセス」への不安や混乱が混じり合った色。
その苦味と一緒に歩き出す先には、これまでいた世界とはまったく別の新天地が広がっています。
その新天地に移行するための道の色は、きっとオリーブグリーンのエネルギーに満ちているでしょう。
オリーブグリーンはですから、自分の意思で選んだ道を(イエロー)全体性(ブルー)に向かって歩き出した時自分(イエロー)がはじめて出会う色、というようにも説明できますね。[/box02]
解説書のご自身の色についてお知りになりたい方は、セッション後でも構いませんのでお問い合わせください。