心の込められた手仕事はそれだけで美しく、ただ眺めているだけで時間がすぎていきます。
写真は、数あるウールの手織りものたちから一歩も二歩も引いて、会場の隅っこからそおっと私に微笑みかけてきた精麻とシルクのショールです。
つくづく思うのだけど、「Blue Moon」のオーナーしかり、織物作家のかよちゃんしかり、私のたいせつな友人たちはみな多才で聡明で光の溢れる人たちばかり!
(なのにみんなすごく謙虚で慎ましやかで、なかなか自分からはオモテに出て行こうとしないのですけど)
でもこんな出会いも心地いい人間関係も、全部あちらから両手を広げて自然にやってきたもの。
もう何年も前に「決めた!もうこの先の人生は、愛だけで繋がる人間関係だけでいい!」と宣言して文字通り自分の生活を一変させてからというもの(中略)いまではほんとうにそんな人としか出会わなくなりました。
とはいえ宣言をしたらいきなりハッピーな人生に変わったわけではもちろんなく、私の肉体のあるこの三次元の世界には時間や経過がありますから、「(中略)」の部分もまたそのプロセスとして必要だったようです。
移行期間であったその間はアップダウンが激しく、心弾むことばかりではなかったはずです。
しかしいまとなってはすべてがきれいに昇華されてしまったので、どんなそのプロセスがどんなものだったのかはもうおぼろげにしか覚えていません。
そのすべてに心からありがとう、そしてさようなら。
でもそんなことより。
いまは目の前の美しい布と心地の良い糸です。
嬉しくて美しくて愛おしくて。
ゆうべからずっと手元に置いて触れています。この感覚は自分のためのクリスタルを手に入れたときとまったく同じ。
私のところへきてくれてありがとう!
こんな風に、自分にしかできないことでたくさんの人を喜ばせることができる人が、この先もっともっと当たり前のように活躍する社会を思うと、興奮して身体の奥が震えます。
才能やスキルは誰にも奪うことはできないものだし、それを使って生きていくことに誰の許しを得る必要などないんだってこと。自分が眠らせているものにいちはやく気づいて堂々と「わたし、輝いちゃいますけどなにか問題でも?」宣言をする人がいっぱいでてくるそんな日を夢見ています。