先日、ちょっとしたできごとがあり、かなり久しぶりに自分の中に「怒り」を捉えました。
体内で生じた強い反応に気づいたとき、私はとっさにあることを思いつきそれを試してみようと思いました。
それはいままさに自動操縦的に感情の回路に繋がろうとするところでした。
このまま感情に繋いで怒りに変換する代わりに、それをただ単純なエネルギーとして感じてみよう!
単純なエネルギー、名前すらもついていない単純な存在として!
私は目を開けたまま自分の内側に集中して、その存在が身体じゅうを駆け巡るのを観察しました。
それは最初お腹の中からボコッと湧き上がってから一気にぐっとせりあがって頭頂部まで達し、そのあとこんどは一気に足元までざざーーっと流れるように力強く動いていました。
気のエネルギーですから、私の体内のありとあらゆる水分(中医学の言葉で言う「津液」)と血液までもを強力に引っ張ります。
そう、めちゃくちゃパワフルなんです!
私はその存在を感じ、動きを感じ、電気信号みたいにばちばちと火花を散らすような身体中の反応を観察していました。
自分の中を駆けるように動くそのエネルギーに私は感動し、同時にそのパワフルなエネルギーは私自身の強さなのだ、と感じ始めていました。
それはその存在が、私のパワーとして知覚され、私の強さに変容する瞬間・・・そう、これ、これぞまさに錬金術ではないですか!
マインドのチカラって、こんなときにこんな風に使うことができるんだ、と感動しました。
マインド(思考)は、自分の人生で起こることの多くを定義づけています。
感情に繋いで怒りとしてパワーを帯びたら、客観的な観察にはより冷静な視点が不可欠となります。
しかし内側で生じたエネルギーを単なる存在として感じるこの方法は、「怒り」と名前がつく前に観察することができます。
自分の中で押し込めたりコントロールすることに振り分けることなく、自分自身のパワーとして感じることができる。
これは、単なる発想の転換や一時的な誤魔化しとはまったく次元が違うことに着目してください。この体験によって何かを失ったり傷ついたりすることはありません。
なにそれ、やってみたい!と思われた方、これ、ほんとうに面白いので、ぜひぜひお試しください。
コツは肉体に出現したその瞬間、感情に繋がる前にしっかり捕まえること、それだけです。
いろんな色の松ぼっくり。
幾何学的に規則正しく展開する造形は、見ていて飽きることがありません。