陽の気が1年でもっともピークを迎えるはずの夏至の明日、日本列島のお天気は大荒れ、大雨の予想だそうです。
自然界の陰と陽が鬩ぎあうような状況のせいか、私の体内ではちょっとしたアンバランスが起きているようで、なんだか今日は朝から1日、身体が重くてどんよりしていました。
そこで、今日の私のように溜まった水分を排出しづらくなっている状態の方におすすめの、鉱物を使ったセルフケアの方法を実況中継的にご紹介します。
鉱物というとプラーナロマーナではこちらがおなじみ。
天然石(クリスタルと呼んでいるもの)で、サロンではこれらを使ってセラピーを行っています。
もちろんこれらクリスタルを使って行うセラピーにも、むくみを流して身体の流れを促す効果は期待できるのですが、今回話題にするのは、こちら。
粘土鉱物、一般に「クレイ」と呼ばれるものです。
クレイを使ったセラピーはいまのところメニューとしてご紹介はしていないのですが、自分でできて難しいテクニックが不要で、しかも効果が実感できるスペシャルケア。ぜひご自宅でどうぞ。
準備と後片付けに少々手間がかかるのですが、効果と心地よさは手間をかけただけのことはありますよ。
さて、クレイと一口に言っても色や産地などの性質によってそれぞれに特徴があります。ただし単純に色=成分と定義づけられるものではないため、ここでその色と働きについて明文化することは避けようと思います。
また産地や成分分析の明らかでない安価なプロダクトの中には、ブレンドされていたり混ぜ物が添加されている商品もあるということですから、ますますその品質には敏感になりたいところ。
このあたりは非常に精油に似たところがありますね。リスク回避としてまず言えることは、信頼できる販売店から信頼できるメーカーもしくはブランドのものを入手する、ということでしょう。
今回私はクレイの陰イオン化による解毒作用と浸透圧作用による代謝促進の効果に期待して、フランス産のモンモリオナイトを使って足のパックをすることにします。
でははじめます。
1. クレイに水を含ませる
ガラスか陶器の器に好みのクレイを入れ、そこへ水を注ぎます。しばらくするとクレイがぐんぐん水を含み、ふくらんだようにまとまってきます。
含ませる水の量は、クレイの種類、季節や湿度などによって左右されるため一概に数値化しづらいのですが、クレイの8割程度の量から注ぎ始め、様子をみながら適量を探る方法が失敗が少ないと思います。
2. ペーストを作る
クレイが水を含んだら匙を使って混ぜながらペースト状にといていきます。
つい匙を大きく動かしてねりねりと練りこんでしまいたくなるのですが、ここでそれをしてしまうとクレイに粘りが出て非常に扱いづらくなります。炊きたてのご飯を混ぜるかのように、匙を縦に使って切るように混ぜるのがおすすめです。
精油やオイルなどのオプションを加える場合は、この時点で適量を追加します。
フェイシャルパックにする場合はアロマがあるとシアワセ感が倍増するので必ず精油を入れるのですが、今回は足のパックだし、オプションなしでクレイと水のみ。
マヨネーズ状でツヤのあるペーストができあがりました。
3. 塗りたいところに塗る
木の匙などでたっぷりとって、じゅうぶんな厚さになるようたっぷり塗布します。
今回はくるぶしまわりのぐるりと、足裏にもたっぷりと乗せてパックしました。
この足裏のパックが「ふはあ・・・」と息を漏らしたくなるほど気持ちよくて。ひんやりしたクレイの感覚が、デトックス作用だけでなく、皮膚の奥深くにこもった余分な熱までも足裏からぐいぐいと引っ張り出して吸い取ってくれるような心地よさがあります。
パック中はその心地よさに仰向けにばたりと倒れて眠ってしまいたくなりますが、パックをした部分に意識を向けて、そのひんやりとした感覚や時間の変化を味わう・・・そんなマインドフルな時間を楽しむのも贅沢な過ごし方だなと思います。
最初にひんやりと感じていたクレイの感触が、ある場所だけとても熱を帯びて感じたりする場合もあり、クレイを落としてみるとその部分だけ集中的に効果を発揮したようなあとを見ることもできたり、と面白いものです。
4. クレイを落とす
完全に乾く前に肌あたりのやさしい木の匙などを使って、はがすように外します。
肌に残ったクレイは蒸しタオルやクレンジング用のスポンジにぬるま湯を含ませて丁寧に拭き取るか、洗い流すなどして取り去ります。
吸着作用の強いクレイの場合はローションなどで保湿をしっかりして完了です。
私は腕や脚などのボディへのパックの場合は保湿の必要を感じないのでそのまま。
たった数分のパックですが、たったこれだけで丁寧にトリートメントしてもらったかのように脚が軽くなります。
自分でできるクレイパック、ぜひ試してみてはいかがでしょうかー。
ちなみにクレイを肌に直接塗布する以外に、肌にガーゼを乗せた上からクレイを塗布する方法があります。
ガーゼを使うとクレイはガーゼごとぺろんと剥がせばよいのであとの処理が格段に楽になります。
ただしクレイは肌に直接塗らないと効果がないとする意見もあって、ここは専門家の中でも見解が分かれるようです。あくまでも私の体験としては、パックの効果はガーゼありでもなしでも変わらない、というのが実感です。
ただ、直接塗る心地よさは直塗りに軍配が上がりますけれど。
使用済みのクレイについて
肌から外したクレイは可燃ゴミとして廃棄します。
私はなんとなく使用済みのクレイは直接触る気がせず、自分に使ったものであっても素手で触れないように手早く処理するようにしています。
大量のお水とともに排水溝に流すという方法もあるそうですが(吸着作用があるので排水パイプのお掃除にもなるそうな)、使用後のクレイにどれだけの洗浄作用が残っているのかがいまいち不明なのと、やはり自分から出た「垢太郎」みたいなクレイが排水溝に流されるのがしのびなく、丁寧に新聞紙などに包んでゴミ箱におさめています。
これがいちばんスッキリした気がします。
以上、クレイを使ったセルフケア、簡単でしたが参考になったら嬉しいです。
たっぷり作って余ったので最近日射しを浴びて気になる手の甲にも。