夏以降ずっとヒーリング系のセッションやワークショップが続いていて、ニュースレターの特集やこちらでもそんな話題を多く取り上げていました。
こんな私ですが、ここでも何度も書いている通り、スタートはゴリゴリの整体師・カイロプラクターを目指して修行をしていました。当時の愛読書は解剖生理学の専門書。
当時の私にとって「エネルギーの流れ」やら「チャクラのバランス」など、荒唐無稽で甚だ受け入れ難いものでしかありませんでした。
[chat face=”woman1″ name=”過去の私” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]怒りの感情が腰にたまる?
そしてそれが腰痛を引き起こす?
そんなことばっかり言ってるから、セラピストって職業はいつまでたってもバカにされ続けるんだ。[/chat]
心の奥底では人の身体や心の、写真には写らない不思議に気づきながらも、やはり非科学的なものは怪しげなものとして苦々しく思っていたのです。
子ども時代に感じやすくいろいろと面倒な思いをした分、大きくなるに従って目の前のものごとを理詰めで納得し整理するクセをつけたのかもしれません。渡世術といったら大げさかもしれませんが、そのほうが楽にものごとが進むと考えたのかな。
あたまをガチガチに固めていましたね。
そんな私と「目に見えない非科学的な世界」の橋渡しをしてくれたもの。
それは順天堂大学医学部の汪先恩先生との出会いと、当時の私がその合理的でロジカルな側面に魅了され夢中で学んでいた中医学でした。
中医学は、陰陽五行になぞらえてまるで方程式を解くように人の身体を診断する非常に合理的な側面がある一方で、それをきちんと扱うには「枠の外」の部分も要求される奥深い学問です。
なんでも四角四面の枠組みにぴたりと嵌らないのだということに気づいた頃には、軽い失望とともに、そもそも人の心身がすべて理屈で解釈できるほど単純なものではないのだということにも気づいていました。
それ以降、期待と失望と拒絶と気付きのサイクルを何度も何度も繰り返していまここにいます。
気づけばあれほどまでに拒絶していた「非科学的な世界」をテーマに、クリスタルやカードを使ってワークショップをしています。
始めた頃には思いもよらなかったところまで、まあよく来たものだなあと思います(遠い目をして)。
そしてやっぱりいまでも、しつこく、この「目に見えずに触れることのできないもの」をなんとか言葉にして誰にでも分かりやすく説明できないだろうか、と日々考えを巡らせていたりもします。
でもだからこそ、私のもとに来てくださる方は「石の力なんて私は信じないけど、あなたのセッションなら受けてみたい」とおっしゃるのかもしれません。
さて、そういうわけで。
久しぶりではありますが、私をここまで運んでくれたきっかけのひとつである中医学、中医薬膳の講座を今月末に開催します。
今回は中医学がまったくはじめての方のリクエストを受けて企画したため、陰陽五行説の基礎からじっくり丁寧に解説致します。
平日の午後の時間帯ではありますが、お時間のご都合つく方はぜひ。
◎ オーダーメイドの薬膳講座
ご自分の身体の傾向(タイプ)と、不調を引き起こす原因となるものを理解し、症状や目的に合わせた食材の選び方や調理法を学びます。
顔や性格が違うように、冷えや肩こり、頭痛など、目に見える症状は同じでも、その原因と解消方法はひとりひとりみな違います。ある人がいいと言っていた健康法や食事法が自分にはまったく合わなかった、というのは、中医学では別段不思議ではないのです。
90分の講義が終わる頃には、ご自分と家族の傾向に合わせた「オーダーメイドの献立」をたてられるようになるまでを目指します。
開催日時:2016年10月31日(月)14時〜15時半
開催場所:プラーナロマーナ
参加費用:3,700円(税込)