自分自身の
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セラピストライフ

虫除けスプレーなしで蚊を避ける方法

誰よりも蚊に刺されやすい私が気づいた、虫除けスプレーなどなしで蚊の方からこちらをよけてもらう方法についてのお話。

そんな方法あるの?って思うでしょうか。

あります、とてもシンプル。

心を開いて蚊に「刺さないで」ってお願いするんです。

あ、笑いました?

分かるけど。

でもこれは冗談でなく本気に。まじめにお願いするんです、蚊に。

ただし、蚊の方だって生命を繋ぐという重要な役割を帯びているでしょうから、こちらの都合に「はいそうですか」なんてそうそうつきあってもくれないでしょう。なので提案しながらお願いするんです。

心を開いて語りかける(まじめに)

いつだったか深夜にチェックインしたあるホテルの客室に、蚊がうようよいたことがありました。

慌ててフロントを呼んで駆除を頼んだのですが、爽やかな笑顔の好青年がのんびりとやってきて「日本からきたお客さん、蚊のなにがそんな不満なのー?」なんて言いながら、なんだかあんまり効かなそうな現地のキンチョール的なスプレーをそのへんにさささーと吹きかけて行ってしまいました。

ゆったりとエキゾチックなリゾートホテル。バルコニーは緑豊かな中庭に面していて、廊下側の入り口ドアを開けたらすぐ目の前には、3階まで届くような大きなヤシの林がそびえていました。

ここでは蚊とお友達になるしかないのか・・・

部屋に入ってまだわずかの間に、すでに腕や脚の数カ所を刺されはじめて、私は途方に暮れてしまいました。

耳元をかすめるように複数の蚊の甲高い羽音が聞こえています。

このままここで寝たら、朝には全身に無数の蚊の刺しあとができていて、数日間は痒い思いをしなくてはならなくなりそうです。

考えただけで鳥肌が立ちました。

泣きたい気持ちで刺された腕や脚をぽりぽり搔きながら、フライトが大幅に遅れて長時間になった移動で泥のように疲れていた私は、部屋の中央のふかふかなキングサイズのベッドの真ん中に座って考えました。

そしてあることを思いつき、おもむろにベッドの四隅に日本から持ってきた例のスプレーを吹きかけて結界を定めながら、部屋中の蚊に向かってこう発信してみました。

刺されたくない私
刺されたくない私
あとから来た私は反対から見たら侵入者かもしれません。
でもあなたたち同様、私にもこの部屋にいる権利はあるんです。
そこでお願いなんだけど、ベッドの上の空間だけは干渉しないでもらえませんか。
ベッドの外側にいてくれたら私も干渉はしません。
でもこちらに入って来たら容赦なく手を上げさせてもらいます。

蚊に話しかけるなんて、まったく「どうかしてた」んでしょうねー、私。

自分でもとっさにどうしてこんなことを思いついたのかわからないけど、ほんとうにくたくたに疲れていて、頼む!どうか静かに寝かせてくれ!という切実な気持ちがあらわれたんじゃないかと思います。

一匹でもこの領域に入って来たら叩き潰してやる!と息巻きながら、あとは野となれ!でベッドに潜り込んだのでした。

ところがこれが。

朝起きて、寝る前に刺されたところ以外はまったく刺された形跡のないことに驚きました。ほんとうに驚くほどあっさりと、その部屋で熟睡することができたんです。

相変わらず部屋やシャワールームは蚊が飛び交っていたけど、それでもベッドの上の空間は安全な場所として提供されました。

ただし、問題がひとつ。

こちらから出した条件はあくまでもベッドの上の安全のみ。

シャワーや洗顔、歯磨きなどは蚊たちがぷんぷん飛び交う安全圏の外で行わなければなりません。

身のすくむ思いでしたが、そもそも安眠を手に入れたいがためにテリトリー分けはこちらが持ちかけたこと。

彼らのテリトリー内では刺されても仕方あるまいと、いやむしろ、夜の安眠のためなら昼間少しくらいなら刺してもいい!くらいな気持ちで覚悟を決めてはいました。

ところが不思議なことに、その後部屋のどこにいても蚊は私のことを放っておいてくれました。

結局そのホテルに滞在した4日間、私は部屋中を奔放に飛び交う蚊たちと一緒に、なんとも不思議な共同生活を無傷で過ごしたのでした。

こんなこと科学的には一切説明はつかないでしょうけど、相手が例え蚊であってもちゃんとコミュニケーションをとろうとすれば、やりとりはできるんだなあ、なんて思ったできごとでした。

お願いし忘れたらちゃんと刺された

実はこの旅、帰りのトランジットでバンコクに数時間滞在したとき、建物内ということもあって油断していたおかげでくるぶしを集中的に数カ所刺されちゃったんです。

あー、ここへきてとうとうやられちゃったー、と痒い足を引きずって帰宅したら「日本国内でデング熱発症、患者はバンコク帰り」とテレビで報じていて、「やだー、これで感染してたら私もニュースになっちゃう・・・?」と冗談まじりに少しだけ焦りました。

このことがあってから、公園とか、神社とか、草むらとか、うっかり蚊のいそうなところにきちゃったなーっていうときは、その場の全体に挨拶してから入るようにしています。

おおむね聞き入れてもらえていると思います。

あとね、山を歩く方なら分かると思うのですが、ときどき、行く手に大きな蜂がホバリングしていてどうしよう、前に進めないなーっていうときありませんか?

空間はいくらでもあるのに、なぜだかちょうどこれから行こうとしてる道のど真ん中にいることが多いんですよね。

歓迎なの?
通せんぼなの?

通らなくてはならないところにじっとしているから困ってしまう。

でもそんなときは焦ったり強引に近寄ったりせず、蜂にもこちらを観察する機会を与えて立ち止まります。

それでもどいてくれない時は「邪魔して悪いんだけど、この先に進みたいので今だけ道をあけてもらえませんか」って声かけをすると、割とあっさりすっと横へよけて道をあけてくれたりします。

追い払おうとバタバタしてみたり、身体を低くしてそーっと走り抜けようとするより(いずれにせよ蜂には全部見えてますよね)、よっぽどシンプルでスマートで、平和な解決方法だと、私は思っています。

昆虫とやりとりしようなんて一般的な方法でないことは百も承知ですが、こんな風に生きてる人間もいるんですよーということで。

面白がってくださったら嬉しいです。

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