二頭の龍と二羽の鳥、水と八重垣姫を巡る旅

二頭の龍と二羽の鳥、水と八重垣姫を巡る旅 5

【諏訪湖と八重垣姫ともう一羽の鳥】

続きです。長々と書いてきたけど今回でおしまいです。
実は諏訪湖へは今回立ち寄る予定はありませんでした。

行きの高速バスの窓から挨拶を済ませてあったし、あらためて寄ることもないかな、と考えていたので。

ところが帰りのあずさに乗ろうと岡谷駅に到着すると、新宿行きはなんとたった2分前に出発してしまったばかり。

通常は15分か遅くても30分おきに次のが来るはずのに、次発はなんと1時間15分後というではないですか。

えー、まさかの1時間以上の待ちぼうけ・・・??

これはもう諏訪湖の神様に「あんたここまで来て寄らずに帰るつもり?」とでも言われているような気がして、小雪の舞うなか、そそくさと諏訪湖へ向かうことに。

ここは天竜川のはじまり、釜口水門。

釜口水門にはその昔、弁天島という小さな島があって諏訪湖の神様でもある弁財天が祀られていたようなのですが、度重なる水害に江戸時代の灌漑工事で島は崩され、弁天堂は別の場所へ移築されています。

在りし日の弁天島とされる島の様子は、かの葛飾北斎が「富嶽三十六景」のなかの一作品「信州諏訪湖」として描いています。

そしてぐるりとまわって諏訪湖の八重垣姫のもとへ。

そう、これが諏訪湖の八重垣姫。伝説の姫のイメージと全然違う。

なんだかもうちょっとなあ・・・て思うのは、私だけじゃないと思うんですが。

でもあれえ、こんなにちっちゃかったっけ・・・記憶の中の八重垣姫は、もっとずっと大きくて猛者っぽかった気がするのですが、記憶ってほんとうにあてになりませんね。

私が子供の頃は諏訪湖は全面結氷し、分厚い氷がはったので、真冬は湖面を歩くことができました。

氷に穴を開けてワカサギ釣りをしたり、スケートリンクもあったのじゃないかしら。

湖面に浮かぶ八重垣姫までも歩いて行った記憶がありますが、それも昔の話です。

そもそもこの巡礼の旅のきっかけをくれた張本人なのですから、挨拶などして写真を撮りながら、はたと姫が掲げている兜の上の炎がなんだか妙な形をしているのに気づきました。

なんだか見慣れた形と違う気がする・・・じーっと目を凝らして見ていると、風が吹いて来ました。

すると硬いはずの炎の先が、ふわふわと逆立つ柔らかそうに逆立つではありませんかー。

あ!鳥!
鳶か鷹か、鷲がいる!

iPhoneではこんな豆粒程度にしか写っていませんが、ブロンズ像の高さが約6メートルということですから体長は50〜60センチはあるでしょうか。

その存在が明らかになると、肉眼で顔もはっきりと見えました。

冷たい雪がちらついているしもうすぐ暗くなるというのに、鳥はまっすぐ遠くに視線を投げて諏訪湖とその対岸を見ていました。

私がその存在に気づいたことに気づくと、横目でちらりとこちらを見るような動きをしてから、またなにごともなかったようにまっすぐ視線を戻しました。

前だけみていろ、と言われたような気がして私も諏訪湖に目をやりましたが、雪が酷くなってきたのでお礼を言って退散しました。

あわせて読みたい
二頭の龍と二羽の鳥、水と八重垣姫を巡る旅 4【三峰川で会った鳥】 ふるさとの三峰川について書いていたら、急に埼玉県秩父市三峰にご縁ができちゃいまして・・・桜散しの雨のそぼふる...

 

ABOUT ME
pranaromana SHiHO
pranaromana SHiHO
世界中からやってきたアロマとクリスタルとともに、相談者が自身の奥底に眠らせている固有の輝きに目覚めるサポートをしています。 その輝きを覆い隠しているものがあれば、その正体を探り、癒しの光を当てていきます。 IFPAアロマセラピスト/国際中医師・国際中医薬膳管理師/芳香・鉱物療術師/(一社)東京薬膳協会専属インストラクター
RELATED POST