例えば私が。
かつて漂うひとつの魂であって、次はあの青い美しい星で生まれてみたいと熱望し、それが聞き届けられて地球に生まれた生命だとしたら・・・
この地球に生まれ落ちた瞬間、当たり前のように持っているこの肉体を得た瞬間は、もうこの上ないほどの喜びを感じたはず。
そう思うとただただ感慨深いのです。
使用期限つきで授けられたこの肉体を、使用期限が来てまた地球に返却するまでに思う存分に味わい生かし尽くすことが、この地球にいまある意味のような気がしています。
喜ぶこと、愛すること、笑うこと、食べること、泣くことや怒りを感じること、苦しみを味わうことすべてが、肉体を持っているからこそできることだ、と思ったら、奇跡の集合体みたいなこの身体がもう愛しくて愛しくて嬉しくて仕方がないのです。