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(4)施術で大麻を使う(後編)

大麻のある生活

そんなわけで、メニューとして組み込んでいくには鍛錬が必要ではありますが、大麻を使った施術の体感は得ることができました。

施術後、起き上がってあっちを捻ったりこっちを動かしたりしながら、施術前と後の変化を確認する先輩。「ほらみて、びっくりよ」と言われて振り向くと、M先輩の石のように硬いはずの肩関節が、これまで見たこともないような角度で気持ちよさそうに開いていました。

「こんなに胸が開いたのはほんとうに久しぶりだわ」

施術後の私の楽しみのひとつに、クライアントさんの顔を見るというのがあります。

トリートメントに満足したか、不満そうな顔をしていないか、というのを確認したいのではなくて、施術が終わると文字通り顔が変わるからです。エネルギーワークも一緒に実施するので当然なのですが、身体が変わると物理的に顔が変化します。フェイシャルをやってもやらなくても、ほとんどの方が目がぱっちりと開いて、ほっぺがきゅっと丸くなって上がり、子どものように無邪気に可愛くなるので、私はそれを見るのが楽しみなのです。
無邪気、まさに邪が無くなった顔になるんですよね。

着替えが終わって私はさっそく、まじまじと先輩の顔をみました。
無邪気を通り越して赤ちゃんみたいになってたりして・・・笑

ところがM先輩は、私が期待した子どものような可愛い顔にはなっていませんでした。代わりにものすごくきれいになっていたのでした。

もともと白い肌が透明感を増して、目尻がキュッと上がって、思わず「きれい!」と口走ったほどです。凛とした強さ、美しさ、そして人としての荘厳さみたいなものすら感じさせる表情でした。内側の美しさ・・・って言葉にしたら、ほんとうに陳腐でイヤになるけど、M先輩の本来の姿が表情を通して表に滲み出ている、そう感じました。観音ってこういうお顔をしてらっしゃるのかもしれない、などとも思いました。

これがあの天然キャラでおちゃめなM先輩?もし別の場所で会った知らない人だったら、あまりに凛とした美しさに緊張して声をかけるのを躊躇ってしまいそう。

こんな反応は長いことセラピストをやっているけど、初めてのことです。

でもこれが大麻の本来の力なんだ、と私はなぜかとても納得していました。
だからこそ大麻なんだ。

大麻の力とは、単にその人本来のものでないものを祓い解き放つだけでなく(それだけでもすごいんだけど)、その人本来の「うちなる神の領域」の発現を促すほどのものなんだと思いました。身体を緩めたり、こわばっている関節を解きほぐすなんてことは、単なるそこに至るまでのプロセスに過ぎないってことです、きっと。

そして同時にこれが『大麻にはこの数百年かのうちに、形而上の領域で仕掛けられた《魔の仕掛け》を切る力がある』といわれる所以なのだと思いました。私たち日本人ひとりひとりが自分自身の神聖に目覚め自立し、そのエネルギーとともに生き始めたら、《魔の仕掛け》をかけた連中にとってはひとたまりもないのでしょう。

頭でなんとなく理解していたことと実際の体験が繋がって、私は震えるほどに感動していました。

これはすごい、ほんとうにすごい。さらに研鑽を積んで現場でも生かしていきたいし、私だけの智慧じゃないんだから、分かったことはもっと多くの人にどんどん還元していかなくちゃ!

というわけで、まだまだ全然まとまっていないながらも、いまこれを書いているというわけです。

すごいです、大麻。

さあ、それはそうとして。
そのことに気づいた私はこれから一体どうしたらいいんだろう??

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