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(3)施術で大麻を使う(前編)

大麻のある生活

ということで、大麻どっぷりの生活を続けつつ、大麻の知られざる可能性に開眼した私。ついに、セラピストというライフワークに関する探求を始めることになりました。

新月の朝の瞑想中、突然私の中にどすん!と飛び込んできたようなあの感覚は、ここに私を導こうとしてたんでしょうか?
それともそれは私の単なる思い込みなのでしょうか?

いずれにしても、新しい世界の扉を開けたのだろうという感覚だけは、実感として強くあります。

さて、私には毎月1度、技術の確認と研鑽のために交換セッションをお願いしているセラピストさんがいます。セラピストとしてのキャリアは私よりも10年も先輩で、かつ、こうした目に見えず形のない世界のことにも精通している貴重な存在です。キャラクター的にはたいそう天然ながら(失礼ですよ)、非常に感性の豊かな方で私の施術や方法論に対しても的確なアドバイスをくださいます。私にとっては、安心してあたらしい手技とかメソッドを試せる貴重な機会ともなっています。

ちょうど折よく今月の交換セッション会の朝、まさにいまから出かけようという直前に、頼んでいた精麻の束が大きな段ボールに入って届きました。てっきり届くのは翌日の午後あたりだと思っていたのに、こんなベストなタイミングで届くとは、まさに天の計らいとしか思えません。大喜びで荷物を解き、届いたばかりのツヤツヤの精麻を2枚ほど引き抜き、大切にバッグに忍ばせて出かけました。

さっそく大麻のことを説明すると、先輩セラピスト(以降M先輩)はとても興味を持ってくれました。私が精麻を取り出すと「あらやだ、それを直接私の肌に当てるの?ちくちくしたりかゆくなったりしないかしら?」とニヤニヤしながら言ったものの(言われるまで私も気付かなかった)「いいわよ、なんでも。好きにしてみて」というので、ほんとうにM先輩の肌に直接精麻を当てて施術を開始しました。

その日も、M先輩の背中は筋肉がこわばって盛り上がっていました。
さあ、果たして大麻でこの頑固なコリがどうにかなるものなのかしら??

本に書かれていた施術方法は、肌にのせたら少しだけ圧をかけて軽くゆらしたあと、数秒間その場で止める、というだけのシンプルなものでした。私はさっそく自分の首に精麻をかけ、もう1本の精麻をくるくる丸めて先輩の背中におきました。脊柱起立筋に対し繊維を直角に当てて、筋繊維に沿って数秒間ゆらゆらと揺らしたあと、動きを止めてホールド・・・

これでいいのかしら??
何度か同じ動作を繰り返したあと、痺れを切らして「どうですか?」と尋ねてみました。

うつ伏せに寝たままのM先輩からは、力が抜けたような声で「これすごいわよぉー」というひとこと。「揺らされているときより、止めている時の感覚がすごいの。じわーーっとほぐれる感じと、なにかがぐーっと入ってくるのを感じるわ」とのこと。

何か入ってくる感覚、というのは、エネルギーの出入りがあるということだと解釈できます。クリスタルヒーリングにしろ、マニュピュレーションにしろ、出れば必ず空いたところに新しいものが入ってきますから、まず炎症なり強張りなり滞りのあるところを開放すればあらたなエネルギーが注がれるというのは理屈の上では理解できます。

ということは、祓い清め、解放、浄化・・・どんな言葉を使ったにしろ、その場に滞っていたものが流れ始めているということで間違いないでしょう。

私は早々に反応が現れ始めていることに興奮しながら、背中全体をこまかく丁寧に揺らしていきました。
ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ。

そうそう、少し気になった精麻を直接肌に当てる件については、ちくちくしたり痒かったりということは一切ないそうです。むしろほかほかと暖かく、ウトウトしそうなほどの心地よさがあるとのことで、こちらも解決。

背中全体を丁寧に施術した後は精麻を脇に置き、通常のオイルトリートメントに切り替えました。大麻の効果を知るには今日は余計なことをしないでここで切り上げるのがよいのでしょうけど、すでにオイルも精油もブレンドしてしまってあるし、M先輩もオイルトリートメントを楽しみにしているはずなので。

しかし結果的にはこの行動が、これまでの大麻ゆらゆらの効果を私のてのひらで確認することにつながりました。M先輩の背中にオイルを塗布しながら、今度は私が驚きの声を上げることになりました。

いつもだったら鉄板のようにがちがちでコリで盛り上がってるM先輩の背中が、もうこの時点でかなり薄くなり、ユルユルふわふわになっていたからです。

ぱんぱんに張った背中にたっぷりとオイルを塗布し、指先にしっかりと圧をかけて、ひどいときは肘まで使って揉み解す・・・というのがいつものパターンなのですが、M先輩の背中はすでに別のところでマッサージを受けてきた後みたいに「仕上がった状態」になっていました。

軽擦を何度か繰り返すだけで、指先にきれいにほぐれて整った筋繊維を感じることができるみたいでした。おかげでこれまでこんな深くまで指が入った事がない、というような骨の小さなキワまで、まるで小さな骨についたお肉を丁寧に細かくはがすみたいに念入りに施術することができました。いやいや、これには驚きました。

首や肩、腕、脚も同様で、最初に精麻でほんのわずかゆらゆらした後に触ってみると、こちらももう誰かがたっぷり時間をかけて施術したみたいに「仕上がった状態」になっていて、ほんとうにびっくりしました。

受け手も楽、私も楽。しかもとても深いところまで届く。

精麻の底力に感服しきりでした(続く)

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