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白昼の瞑想

セラピストライフ

15日参り。早起きして氏神様でもある八幡さまにご挨拶に行ってきました。

2週間前に私を呼び止めた白梅は、すっかり花が進んでいました。

枝垂れたように垂れ下がる枝に顔を寄せて花の香りを楽しんでいたら、後ろでバサバサっと羽音がして振り向くと、なんと、鳩が降りてくるではないですか。

いやあ、八幡さまで鳩に会うなんてー!と感激しながらじっと見ていると、私の足元をちょこちょこと歩き回りながら、立ち去る気配がありません。それどころか、どんどん足元に近づいてきます。

そうなってくると私も嬉しくなってきて、じっと動きを止めてその場を楽しむことにしました。観察してみると、よく見る多くの鳩より色が薄くて青いというよりピンクがかった羽色をしています。

彼女の動きを目だけで追いながら、私は直感的にこの鳩はメスなんだと思いました。

こんなときいつも思い出すのが絵本「わたしとあそんで」なんですが、ご存知の方いらっしゃるかしら。

そんなふうにしばらくその場に立っていたら突然、青紫色のトーラスのようなビジョンがわーっと流れ込むように浮かんできて、私は瞑想状態に。

目を閉じたら倒れてしまいそうなので目を開けたまま、内から外へ、外から内へと溢れる噴水のように流れるトーラスの上に立っていました。

ドーナツ状のトーラスの輪の反対側には、私と同じ方向を向いて青紫色のローブの女性が立っています。

私の真横で私と同じ方向を向いているので、その存在は感じるけれどはっきりと姿が見えるわけではなく、わあ、きっと綺麗な人、姿が見たいなあ!と思ってそちらを見ると、なんと、その女性が立っている場所にいたのはさきほどの鳩でした。

両足をお腹の下にしまいこんで私と同じ方向を見ながら微動だにせず静かに座っていて、鳩があんな風に無防備な表情で地べたに座っているのを私ははじめて見ました。さっきまであんなにちょこまかと動き回っていたのに。

どれくらいの時間だったのか、まるで鳩と私、同じ空間でつながって一緒に瞑想をしていたかのようでした。

鳩は私が瞑想を終えるのをみるとまた立ち上がって、ちょこちょこと歩いては地面をつつき始めました。

私は浮かんできたキーワードを忘れないように頭にメモして、鳩が飛び去るのを待っていたのですが、鳩は私の肩近くの石垣に止まっていつまでたっても動きそうになく・・・

仕方がないので私の方から、お先に帰るね、と鳩の前を通って歩き出しました。

鳩に見送られながら歩き出して間もなく、後ろでバサバサっと音がしました。

振り向くと、鳩もどこかへ飛んでいくところでした。

いままでそんな風にあの場所で鳩にあったことがなかったので次回も会えるのかわかりませんが、梅の木の精霊がみせてくれたのでしょうか。

面白い体験でした。

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