以前投稿した「精油の劣化を早める7つの原因」でもご説明しましたが、精油のボトルを振って精油を取り出そうとするのは精油の酸化を早めることにつながります。
記事の中でドロッパーのしくみについてもちらりと触れたのですが、精油が落ちてくるしくみについて、もう少し詳しくご説明します。
ドロッパーの形状
写真はよくある精油のボトルを真横から見たところです。
ドロッパー(内蓋)から管(くだ)のようなものが下に向かって出ているのが見えるでしょうか。
この管を通って精油が出てくるように勘違いされがちなのですが、この管は空気を通すための穴です。この管が中央から少し外れた位置にあることに注目してください。
精油はドロッパーの中央にある小さなポツンとした穴を通って出てきます。
精油が出てくる仕組み
精油は管からボトルに空気が入ることで自然に落ちてきます。
重要なのは、空気の管のおわりががきちんと精油から顔を出していることです。
管が精油に浸ったままではボトルに空気が入らずなかなか精油が落ちてきません。
ボトルを傾けても精油がなかなか落ちてこないような時は、空気穴の位置を確認することで対処できます。
[box04 title=”それでもダメな時は”]
ボトルを縦の位置に戻し、ボトルの底に指の腹を当てポンポンと軽く叩いてみましょう。空気が入りやすくなります。[/box04]
上のドロッパーは一般的なもののひとつですが、ドロッパーの形状は精油のメーカーによっても違うため空気管のないタイプのものもあります。
精油は粘度によって落ちてくるのが早かったり時間のかかるものがあります。ジャスミン、ベティバーなどのどろりとした精油は比較的時間がかかり、柑橘類はたたたたっと軽く落ちてくる傾向にあります。
[box03 title=”要点まとめ”]
- ドロッパーには空気を通す管がある
- 管が精油から出るようにボトルを傾ければ精油は落ちてきやすくなる
- 精油が落ちにくいときはボトルの底を軽く叩いてみる
- 粘度の高い精油の場合は辛抱強く待つ必要も
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https://pranaromana.jp/2018/07/12/aromarekka/