今日は、どうせやるならやりつくしちゃえば?というお話を。
私のお話をしますが、ここでもよく書いてる通り、ゴリゴリの理論派で理屈の通らないこと、説明のつかないことがとても苦手でした。
もちろん、世の中には説明のつかないことが数え切れないほどあることは認識していました。
けれどそれをセラピーの現場にもちこむことは、なんだか私には施術者の言い訳のようにしか思えなくて。
私はそんなおとぎ話みたいな話には逃げないぞ。
どこまでも科学的に人の心と身体を扱っていくんだ!
数字と理論と裏付けされたデータを片手にひとり、モグラみたいにその道を極めてやる!と息巻きながらどんどん深く深く穴を掘っていきました。
セラピスト仲間の間では有名な話だけど、私が精油の化学を学び始めた頃の取り憑かれたようなマニアックな分析っぷりは、今思い返してみれば研究熱心を通り越して滑稽にも思えます。
その頃まとめた膨大なデータと分厚いノートはつい最近まで大事にとってあって時々見返したりもしていたけど、もうすっかり私の血肉となったなあという実感を得て処分しました。
最新情報は常にアップデートされていますしね。
いまなら精油の薬理的効果以外のアスペクトにも、深く、ふかーくうなづく私ですが、その頃の最重要事項は、とにかくなにより、化・学・的・根・拠! 以上!
いまでももちろん、精油を扱うのに化学の基礎を重要視するのは変わりませんが、その頃の私がそこまでムキになっていたのは、もしかしたら私の中の焦りや恐れのような深い感情も関わっていたのだと思います(この話は機会があればまたぜひ)。
そんなふうにして頑ななまでに理論を追求していった私でしたが、追求した果てにどうなったと思います?
限界を通り越して反対側に突き抜けちゃった。
そして気づいたことは、真逆だと思ってた非科学的なこと、これまで私が散々ばかにしていた世界は、真逆どころか同じところにあった。
同じところです。
同じところに同じだけ存在している真実。
言葉にしてみたらなーんだ、という感じですが、私にとってここに気づくためには、やり尽くすしかなかったんですよね。
つくづく時間がかかるし、ほとほと遠回りようにも思うけど、でもあのめんどくさい時間(ほんとに自分でやっててもめんどくさかった・・・笑)を経ていなければ、今の私にならないわけです。
陰陽の太極図じゃないけど、やり尽くしてまさにぐるっと戻ってきた、という感じです。
だからね、どうしても納得いかないものがあるっという人は、気のすむまでやり尽くしたらいいんじゃないかと思います。
そのかわり、中途半端じゃなく自分の限界までやり尽くすことです。
断言します。体力も時間も、ときにはばかにならないほどお金も使いますが、そのどれもが無駄にはなりません。
自分にとって真実とはなにかに気づくのに、これほど説得力のある方法はないんじゃないかと思います。