たいへんご無沙汰しております。
暑かった8月も終わりに近づいていますね。
書きたいことは日々山ほど溢れてくるのに、言葉にまとめる前にそのタイミングを逃していきます。
その瞬間の旬でないものはもう書く気になれず・・・私のここにあるメッセージそのものを生でそのまま受信してくださると早いのに、とつい横着して思ったりしています。
さて、今日の内容は先日のメールマガジンで発信したものです。発信したあとにもうちょっとちゃんと書きたいなと思ったので、だいぶ加筆してこちらでもシェアいたします。
いま必要な方にこのメッセージが届きますように。
反応する、しない、は自分の選択
ご存知の通り、様々な人が様々な方法で人と関わっています。
愛と調和のエネルギーで人との繋がりを持とうとする人がいる一方で、自分とは相容れない相手を強く否定したり、相手の言動をコントロールしようと抑圧的な態度で接する人もいます。
もし目の前の人があなたに強い感情的態度で接してきたとしても、お付き合いする必要はないと覚えておいてください。
みなそれぞれ違う課題を持っている
「相手を責める」という行為は矛先が相手に向いているように見えて形をかえた自己否定なのですが、そのことに気づかない方は相手を傷つけながら同時に自分自身を傷つけます。
そういった方は、そういう方法でしかご自分を表現する方法をご存知ないのだと思います。きっとそのような生き方を通して、この人生で学ぶことがおありなのです。
(私たちはみな「ひとりひとり学ぶべき課題を持って生きている」ということを前提にお話をしています。ひとりひとりとは、つまり、私も、あなたも、おとうさんも、おかあさんも、せんせいも・・・地球に生きている人みんなです!)
しかしながら、どんな課題を抱えているかということはひとりひとりの都合であって、周りまでそこに同調して同じエネルギーを注ぐ必要はありません。
とはいえ、なんの身構えもなく突然言葉のヤイバを向けられれば、やはり痛みは感じます、とおっしゃる方へ。
痛みはあなたを傷つけたお相手のせいでしょうか?
確かにきっかけとなったのは相手の言葉や態度でしょう。
でもちょっと考えてみてください。そこに反応しないという自由な選択肢もあったはずです。相手に対して反応した時点(もしくは反応すると決めた時点)で、それはあちらの問題ではなくてこちら側の問題になります。
「はあ?だって悪いのはあっちでしょ」「被害者は私なんだけど!」とおっしゃりたい気持ちもよーくわかるのですが、自分を被害者認定せず、まずこの理屈でモノを見るだけで世界は変わりはじめます。
ぶつられた感情に反応するかしないかは自分の問題
言葉や態度であなたを傷つけた方に対して怒ることは簡単ですが、それでは同じエネルギーに同調しているだけでなにもかわりません。
自分の感情に意識的になろう
「あいたたた・・・」と思ったら、自動操縦的に感情スイッチをオンにせずに、まずは早急に痛みを感じた自分をぎゅうっと抱きしめてください。そして痛みを感じている小さな自分を「よしよし」しながら、いま私は痛みを感じている、と自覚しましょう。
大人の場合はひとつの感情スイッチが入ったと同時に、自動的に別の感情が入りやすいので注意が必要です。烈火のごとく怒っている人が、そのずーっと奥に大量の涙を隠して悲しんでいる、ということはよくあることです。
感情スイッチをオンにするか、そしてどの感情をオンにするかもぜんぶ自分で決めることができます。
常にマニュアル設定にしておいて、怒ったり悲しんだりする時はちゃんとそうすると決めてからにすると、人生が変わりますよ、ほんとです。
おすすめしないのは、自動操縦に任せて感情を走らせ、そのうえで思考を巡らせて痛みをすり替え、やり過ごそうとすることです。
おそらく多くの方が成長のどこかの過程で「感情を押し込めやり過ごす」というすべを身につけてきたと思われます。
よく「自分の感情をコントロールするにはどうしたらいいのですか?」とご質問を受けるのですが、感情を悪しきものととらえてコントロールしようとしようとするからおかしなことになるのです。
わたしたちみんな、素直に怒っていいし傷ついてもいいのです。
重要なのは、そのキモチをきちんと感じつつも、決して同化しない、ということです。
感情と同化すると感情そのものになって自分を下げ、エネルギーを消耗します。この状態が、俗にいう「運気が下がった」状態です。
感情は方向性を持ったエネルギーなので、発生したものをいくら取り繕ってももうなかったことにはなりません。無視されたエネルギーは未消化のまま行き場を無くして、その人の内側に溜まり続けます。
そうさせないためにも、怒っている自分、傷ついている自分をちゃんと自覚し(無意識でなくなると私たちみんな、観察者になることができます)、自分の責任において自分の奥底で傷ついている小さな自分を無視せず癒す、ということを選んでくださいね。
感じ方の差は内側に溜めた未消化のエネルギーの差
感情的な言葉や態度をぶつけられたときにその反応に個人差があるのは、受け取り手の内側の未消化の感情エネルギー(言ってみれば堆積物)の差によるものです。
抑圧した感情エネルギーをそのまま抱え込んでいると何がおこるかというと、感情を少しでも刺激するできごとが起きたとき、大きく疼いて過剰な感情的反応を引き起こします。そしてそれによってあらたなエネルギー(餌)を得て、ますます膨張します。
つまり堆積物が多い人ほど感情的になりやすいということです。
子供の頃からずーっと感じることを我慢してきた人は、まず感じることを自分にゆるしましょう。
これまで知らずに溜め込んできた堆積物は、日々の感情に意識的になってあらたな餌を与えなければかならず減らすことができます。
未消化の感情エネルギーを抱えていることで受ける影響がもうひとつあります。
それは同質のものを引き寄せるということです。
堆積物の量が多く抱え込んでいた期間が長ければ長いほど、それによって生じる思考のクセやパターンが定着しやすくなります。
どうしていつも私ばっかり、と思っている人は、そう思い続けなければならないようなできごとばかりがやってくるようになりますよね。
とってもわかりやすくひらたく言い換えると、運が悪くなる、ということです。
怒りや悲しみ感じた時
くどいようですが、感情はあって当たり前です。というかむしろ、怒っていいのです。泣いていいのです。
繰り返しになりますが、重要なのは感情と同化しないということの方です。
さきほど自分の感情に無意識であることをやめれば観察者になると書きましたが、以前書いたこんな記事が参考になると思うのでよろしければご覧ください。
https://pranaromana.jp/2018/04/27/mindalchemy/
自分の内側で発生した怒りのエネルギーを、感情スイッチに入れる前に観察した時のブログです。とても興味深い体験でした。
参考になりましたら。
最後に
上に書いたようなことは一部の方にとっては、とても難しいことかもしれないのはよくわかっています。
でも気づいたのならそのときから始めればいいんです。応援しています。
わからないよ、ということがあったらどうぞご連絡くださいね。私にできうる限りでお答えしたいと思います。