メニューに謳っていないので、もはや裏メニューのようになっているプラーナロマーナのオーダーブレス。
以前は、セッションの後にその日のセッションのテーマをブレスレットとしてお渡しする、というメニューもあったのですが、現在もブレスレット作成だけは、お声がけいただいたタイミングで細々と続けています。
私は石屋さんではないので、基本的に石の在庫は持ちません。
つまりオーダーをいただいてから、その方に合う石たちを取り寄せてデザインする、というゆったりスケジュール。
その方に合うグレードの石がなければ、問屋さんが入荷してくださるまで待って作業するため、お時間をちょうだいする場合もあります。
イマドキ真夜中にポチとしたら次の日の午前中には届くのが当たり前になりつつあるなか、そんなのんびりした日程にもかかわらず、ありがたいことにマニアックなリピーターさん方が定期的に声をかけてくださいます。
これまでにこんなご要望にお応えしています。
- こんな石で、とか、こんな色で、などとイメージや方向性をある程度示していただいて、ご希望の枠の中でその方に最適な石を探して作成するセミオーダー
- お悩みや叶えたい夢などを聞かせていただいて、その方のオーラをリーディングしながらその方にあう石をひとつひとつこちらから提案させていただくフルオーダー
- その他、たいせつな方へのプレゼント(ヒアリングはご依頼主様に行います)
- お手持ちのブレスレットのメンテナンス(石の浄化やもうその方に合わなくなった石を外して別のものと取り替える)
すべてケースバイケースで対応しますが、どの手順でご注文くださっても、リーディングで受け取ったメッセージやビジョン、石が伝えてくるメッセージはすべて、文章でまとめてお渡ししています。
ところが今日、これまでにないはじめての、こんなわくわくしちゃうオーダーをいただきました。
メールに添付されてきたのは1枚の写真。
写真の中央には、愛の権化のような美しい女性がハートを手にしたオラクルカードが写っていました。
この世のものとは到底思えないほど神秘的な色合いが印象的な、実に美しいカードです。
本文にはこうありました。
「このカードと中央の女性のイメージでブレスレットを作ってもらえますか?」
メールを読みながら、私はすっかりこのカードに魅せられていました。
とは言っても、カードリーディングではセラピストはクライアントが見ているものとまったく同じものを「見る」し「感じる」ので、当然ではあるのですが。
じーっと眺めていると、カードに繋がる石たちとそのレイアウトのイメージが、次から次へと広がってきます。
ご依頼者さまいわく「なにか魅かれるカードだ」と思い、自分でもそれがなんだか言葉にはできないけど「きっとプラーナロマーナならそれを石のブレスレットで表現してくれる!」と思ってくださったようです。
カードに描かれた世界をそのまま天然石のブレスレットに。
こういうことは私も考えたことがなかったことで、その発想のセンスにシビれました。
そしてその依頼先として私をご指名くださるとは!嬉しいやらありがたいやら、ですが、実はこういったことこそ、私の得意とするところです。
メールの最後は「明確な意図はありません。石に何かを求めるというより、ただ美しいから好ましく思うのです」と素直な一言で結ばれていました。
うーむ。それを聞いてこんな言葉を思い出しました。
人は花や石などに美しさを見出すことで、自己の核心にある美や本質を目覚めさせるのです。
どの石がどんな意味を持つ、ってよく聞かれるし、きっと求められている情報だとも思うので、私もすぐに言葉で説明しちゃうのですが、本来はそういうことですよね。
モノの中の美しさに共鳴するのは私たちの本質であり、魂の煌めきなのです。
そこについニンゲンくさく意味を求めたくなるのものですが、石との触れ合いは本来はもっと原始的な「悦び」であったはずなのです、おそらく。
さあ、そんなわけでご依頼いただいたからには石たちと相談しながら、お気に召す美しい1本をお作りします!
読者のみなさまも、もし似たようなご希望をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひいちどご相談くださいませ。
すべてのご依頼に対応できるかどうかは、やはり実際にご相談をお受けしてみないとなんとも申し上げ難いのですが、お話を聞かせていただくだけでも。ぜひお気軽にどうぞ。