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言霊のお話

ひとりごと

熱い思いは溢れる、明確に言葉として発していなくても。

私を称して「とてもバランスがいい人(セラピスト)」と言っていただくことがたびたびあります。

確かにバランスについては、私は常に意識しているといっていいと思います。

例えば私がお仕事と同じくらい愛してやまないオートバイ。

バイクにとってバランスは原動力そのもの。止まっている時や直線ではバランスを失えば容易に転倒してしまいますし、コーナリングや方向転換などはまさにそのバランスを意図的に崩し、再び立て直すことで安全かつスマートに駆体を操っていくわけです。

きゃー懐かしい、泣きそう。
HONDA最後のレーサーレプリカ、RVF。
あの事故で私は重傷で済みこの子は大破でした。

私は決して痩せているわけではありませんが、身体が小さくその分体重が軽いので、私より手足が長く身体の大きな男性のように力任せにバイクを操ることができません。

そのため身体全体を使ってバランスを味方につけて乗らないと、200キロを超える重さを乗りこなすことはできませんでした。

バイクの運転が上手い女性ライダーが多いのは、身体の小さい女性が安全に乗るためには体重をしっかり使った技術力が不可欠で、必然的にそうなるのだと思います。

そして中医学も言ってみればバランスの医学だし、施術は筋バランスなどもチェックしながら行います。

エネルギーワークなどのメタフィジカルな分野を扱いつつも、フィジカルケア(ボディ&フェイシャル)は施術の根幹ですし。

でもだからといってバランスバランスと常日頃からうるさく口に出しているわけでもなく。

私にとってバランスについて考えることは、呼吸と同じくらい自然で穏やかなことです。

だからそんな風に評価をいただくと、口に出さずともそういう姿勢って言葉で届けるくらいはっきりと伝わるんだなあ、なんて思うわけであります。

 

あるときあるお客様とお話をしていたら、突然こう切り出されました。

[chat face=”woman2″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]実は私ね、これまでずっとしほさんに言えなかったことがあるんです・・・[/chat]

その方はもうだいぶ長いこと定期的にメンテナンスに通ってくださっていて、またビジョナリー・ソーツとメニューに名前がつく前から夢実現のご相談を受けていました。

この春いよいよ事業としてスタートすることになり、PRのパンフレットを作るため、具体的な打ち合わせをしていた最中の告白でした。

「こんな大それたこと言ったら笑われそうで、恥ずかしくて、ずっと言えなかったんです」と、やっとの思いで彼女が吐き出したのは、その方の夢を実現するための本気のキーワード。

でもそれを聞いても私は初めて聞くような気持ちにはなりませんでした。

だってそれは、言葉にして口にしていなかっただけで、最初からずっと彼女自身が身体中から発していたから。

私はとっくにそれらのキーワードを彼女のものとして受け取っていたのです。

でも同時にそのとき、私は口から出る言葉にはやはり力があるなあ、と実感していました。

言霊という言葉もあるように、ただ単に全身から溢れて周辺に漂わせる「気」より、口から音を帯びて出てくる言葉は比べものにならないほどパワフル!

やはり思いは声に出して発することで、さらなる大きな力を持つのだと、その方の言葉を耳にして改めて強く思ったのでした。

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