一歩踏み出そうと決めたのに、決めたそばからこわさや不安を感じることがあります。
新しい道を歩き出そうと決めているのになぜかブレーキがかかる。私たちはしばしばそれを直観のようなものと錯覚し、せっかく踏み出した足を止めてしまうことがあります。
ひとつ覚えておくとよいのは、それは単なる肉体の反応かもしれないということです。
ひとの身体に備わっている生命維持機能は、状況に応じて血圧を上げたり下げたり、筋肉を震わせたり縮ませたり、血中ホルモンを増やしたり減らしたりしながら、様々な反応をして身体を一定に保とうと懸命に働いてくれています。
この維持機能(ホメオスタシスといいいます)のタスクは現状維持。ひとことで言うと変化や動きが大嫌いなんです。
つまり肉体は古くて慣れ親しんだこれまで通りの習慣を続けた方が安全だと信じているのですね。
個人セッションなどで変容のためのアイテムをお渡しし、ご自身でできるワークをご案内しているのですが、途中で投げ出してしまうのだとしたらこの変化を恐れる肉体の反応によるものだと思います。
でもだからって「根性なし」と自分を責めることはありません。
まずは覚えておいてください。
変わることはこわくて当たり前なんです。
だからなにか始めようとした時にどこかでブレーキがかかる感じがしたら、「わー」とならずに、それが一体自分のどこからでてきているのか落ち着いてよーく観察してみるとよいと思います。
それが肉体の「現状を維持しなければ!」という意識からくるものだとわかったら、もう怖がることはありません。
「自分を守ろうとしてるんだね。ありがとう、でもその心配はないから」と宣言して、前に進むことができます。